2011年4月27日水曜日

消化器の病気 『乳糖不耐症 』

セリアック病は、非熱帯スプルー、グルテン性腸症、またはセリアックスプルーとも呼ばれ、


小麦や大麦、オーツ(カラス麦)に含まれるタンパク質のグルテンに対する遺伝性の不耐症であり、


小腸内膜に特徴的な変化を起こし、吸収不良を起こします。


セリアック病は、イタリアとアイルランド南西部では300人に1人の割合でみられます。


しかし、日本や中国、アフリカでは、非常にまれにしかみられません。


これには遺伝的要因が関連していて、


セリアック病患者のおよそ10%では近親者に同じ病気になっている人がいます。


グルテンはタンパク質の1種で主に小麦に含まれ、大麦、ライ麦、


オーツなどでは含有量が比較的少量です。


セリアック病の人では、このタンパク質がある種の抗体産生を促進すると考えられています。


この抗体が小腸内膜にダメージを与え、絨毛の突起を平坦にしてしまいます。


その結果、平坦になった小腸内膜は栄養素の吸収不良を起こします。


しかし、グルテンが含まれた食品の摂取をやめると、


正常な小腸内膜のブラシ状の表面とその機能は回復します。






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