のど、すなわち咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)にみられる病気には、
炎症、感染症、声帯ポリープ、声帯結節、癌(がん)、
接触性潰瘍(せっしょくせいかいよう)、声帯麻痺(せいたいまひ)、
喉頭気腫があります。
喉頭乳頭腫は通常は小児にみられる病気です。
のどの感染による咽頭炎は小児に特によくみられますが、
成人にも発症します。
小児でも成人でも原因、症状、治療法はほぼ同じです。
ただし例外として、
成人の場合は性感染症である淋病(りんびょう)を起こす細菌が、
のどに感染を起こす場合もあります
扁桃蜂巣炎は
扁桃の回りの組織が細菌の感染により炎症を起こした状態で、
扁桃膿瘍は扁桃の部分に膿がたまった状態です。
細菌(主にレンサ球菌)がのどに感染し、
周囲の組織の深い所まで広がった状態を、蜂巣炎といいます。
これを放置しておくと膿がたまり、
扁桃周囲やのどの側方にある副咽頭に膿瘍ができます。
膿瘍は小児にも発生しますが、成人の若年層に多くみられます。
症状
扁桃に蜂巣炎や膿瘍があると、
ものを飲みこむときに激しい痛みが生じます。
全身の不調感や発熱がみられ、
痛みを和らげるために膿瘍のある側に頭を傾けることもあります。
咀嚼筋(そしゃくきん)のけいれんによって、
口を開けにくくなる開口障害が起こります。
蜂巣炎では扁桃上部と軟口蓋が全体に赤く腫れます。
扁桃は膿瘍によって前方に押し出され、
また口蓋垂(のどの奥に垂れ下がった軟らかい小器官)も腫れて、
膿瘍の反対側に押し出されます。
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2011年6月16日木曜日
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