不眠 症状 診断
不眠になると、昼間にイライラや疲労を感じ、集中力が落ちてストレスがたまるようになります。
不眠の診断は、その人の睡眠パターン、薬の使用(アルコールや違法薬物を含む)、心理的ストレスの程度、病歴、身体能力レベルなどに基づいて行います。
中には、他の人より短い睡眠時間しか必要ない人もいるので、不眠の診断にはこのような個人差も考慮に入れます。
不眠 治療
不眠の治療は、その原因と深刻さによって異なります。不眠が別の病気によるものなら、その病気を治療すれば不眠が改善されることがあります。
不眠に悩むほとんどの人は、規則正しい睡眠が取れるようにライフスタイルを変えるだけでよく眠れるようになります。
光療法(適切な時間に明るい光をあてる治療法)を行うと、生体時計を正常な状態にリセットすることができます。
この治療は特に、時差ぼけで睡眠・覚醒リズムが逆転している人、なかなか寝つけない人、寝てから目が覚めるのが早すぎる人に効果があります。
睡眠障害が日常生活の妨げとなっていて、健康であるという意識がもてない場合は、睡眠補助薬(催眠薬とも呼ばれます)を1週間以内の期間で間欠的に服用すると役に立つでしょう。
ほとんどの睡眠補助薬は処方せんが必要です。処方せんなしに購入できる睡眠補助薬(市販薬)には、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンやドキシラミンが含まれています。
これらの薬には副作用があり、特に高齢者で起こりやすくなっています。
高齢者が経験する睡眠の変化は、通常は年齢によるものなので睡眠補助薬は必要ありません。
夜のトータルな睡眠時間は年齢とともに減少する傾向があるため、夜遅く寝て早く起きたり、昼寝をしないようにするとよく眠れるようになります。
たとえ不眠であっても、高齢者の睡眠補助薬による治療は、錯乱、転倒、失禁といった、不眠以上に厄介な問題を引き起こすことがあります。
情緒的ストレスが原因の不眠は、睡眠補助薬の服用よりも、ストレスを緩和する治療の方が有効です。
不眠と抑うつがある場合は、医師の診察を受けうつ病の治療を行うべきです。
うつ病の治療はしばしば不眠も軽減しますが、一部の抗うつ薬は鎮静作用があるため、直接睡眠を改善します。
メラトニン(ハーブとサプリメント: メラトニンを参照)が不眠の治療に用いられることがあり、特にメラトニンの量が減る高齢者に使用されます。
この薬は時差ぼけの症状を最小限にするためにも使われます。
しかし、使用については議論があります。
メラトニンは、長くて2~3週間の短期間の使用なら安全だと思われますが、長期に使用した場合の影響はわかっていません。
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2011年9月22日木曜日
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