2011年9月17日土曜日

頭痛!『緊片頭痛』 ③

片頭痛 予防 治療


片頭痛の治療に使用される薬には、

(1)片頭痛を予防する、

(2)始まった片頭痛を止める(それ以上続かせない)、

(3)片頭痛の痛みを和らげるという3タイプの薬があります。


片頭痛が1週間に2回以上起こる人は、予防薬を毎日服用するとかなり発作を防げます。


プロプラノロールなどのベータ遮断薬(ベータ‐ブロッカー)が最初に使われます。


またカルシウム拮抗薬、抗うつ薬、特にジバルプロエックスなど一部の抗けいれん薬も効果があります。


予防的な薬の選択は、その薬の副作用とその他の病気の有無も考慮に入れて決めます。


たとえば体重の増加が問題になる場合には、通常はジバルプロエックスは処方されません。


うつ病がある場合はノルトリプチリンなどの三環系抗うつ薬が処方されるでしょう。


片頭痛が始まるとそれを止めるために、ほとんどの医師がトリプタン系(5‐ヒドロキシトリプトファン[5-HT]作動薬)と呼ばれる比較的新しいグループの薬を選びます。


トリプタン系は脳血管の神経を刺激する受容体に特異的に作用します。


そして脳血管の拡張を回復し、片頭痛を抑えるのに寄与します。


片頭痛の発作が始まりそうだと感じたら、すぐにこれらの薬のどれかを服用して、発作の進行を抑えます。


片頭痛を止めるために、他にもエルゴタミンなどの薬が使用されます。


しかし、これらはトリプタン系ほど安全性も効果も高くありません。


トリプタン系とエルゴタミンは血管を狭める(収縮)作用があるので、


狭心症などの心臓病を患っている人、それに前駆症状が脳卒中と似ている人は、


動脈が収縮して脳卒中を起こす危険があるため勧められません。


それほど重症ではない片頭痛には鎮痛薬単独か、もしくはカフェインを含む鎮痛薬が役に立ちます。


これらは片頭痛が起きている最中に、必要に応じてトリプタン系と併用したり、トリプタンの代わりに用います。


緊張性頭痛の場合と同様に、鎮痛薬やカフェインの過剰摂取は片頭痛を悪化させてしまいます。


より重症の片頭痛には、オピオイドが必要になります。












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