狂犬病 診断
病気が疑われるペットや野生動物に人がかまれたときには、狂犬病の感染が最も心配されます。
狂犬病ウイルスに感染したかどうかは、かまれた直後では検査を行っても判明しません。
そのためかんだ動物の方を検査して、かまれた人の治療の必要性を判定します。
人をかんだ野生動物は可能であれば射殺し、病気のペットは動物病院で麻酔をかけて安楽死させます。
その後に、それぞれの脳を調べて狂犬病感染の徴候を探します。
イヌ、ネコ、フェレットなどのペットは、元気そうであれば動物病院に10?14日間入院させて獣医による観察が続けられます。
その間にペットに何の異常も現れなければ、人をかんだときに狂犬病に感染していなかったと判定されます。
それ以外のペットについては、元気そうであれば獣医や公衆衛生当局者に相談してください。
動物にかまれた後に、錯乱、興奮、麻痺の症状が悪化していくときは、狂犬病だと診断されるでしょう。
この時点で検査を行えば、狂犬病ウイルスを検出できます。
皮膚生検によって、頸部の皮膚サンプルが採取されます。
サンプルの顕微鏡検査が行われウイルスが検出されます。
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