2011年11月26日土曜日

脳神経障害!『三叉神経痛』 ②

三叉神経痛 診断 治療


三叉神経痛を確定するための特別な検査はありませんが、痛みが特徴的なため、医師には容易に診断がつきます。


しかし、三叉神経痛と顔面に痛みを起こす別の原因である、あご、歯、副鼻腔の病気、腫瘍や動脈瘤に三叉神経が圧迫されて起こる三叉神経障害などとの区別が必要です。


たとえば三叉神経障害では顔面の感覚が失われますが、三叉神経痛では失われません。


痛みの期間は短く、再発を繰り返すため、典型的な鎮痛薬は役に立ちませんが、一部の抗けいれん薬(神経膜を安定させる作用がある)は有効です。


通常は抗けいれん薬のカルバマゼピンが最初に試みられます。


もしもカルバマゼピンが効かなかったり、耐えがたい副作用が起きた場合は、フェニトインやバルプロ酸が処方されるでしょう。


代わりに、筋肉のけいれんを軽減するバクロフェンや三環系抗うつ薬が使われることもあります。


動脈の位置の異常による三叉神経痛は、神経と動脈を分離し両者の間に小さなスポンジを埋めこむ手術が行われます。


この手術により何年間も痛みが抑えられます。


原因が腫瘍であれば、腫瘍を切除する手術が行われます。


薬で痛みが緩和できない人や手術の適応がない人には、他の治療が有効かどうかを判定するための検査が行われます。


この検査では、アルコールを神経に注入して一時的に機能を遮断します。


アルコールで痛みが緩和するようなら、手術もしくは熱を使う高周波プローブで神経を切断すれば、痛みを永久的に抑えることができます。


別の方法として、グリセロールなどの薬を注入して神経を完全に破壊することもできます。


ただし、これらの治療はあくまで最後の手段です。


しばしば数カ月から数年間の一時的な緩和をもたらすだけで、後に再び顔面に不快感が現れます。








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