真性赤血球増加症 診断
真性赤血球増加症は、症状が現れる前に、
他の理由で通常の血液検査を受けたときに見つかることがあります。
ヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質)の量とヘマトクリット値
(総血液量に占める赤血球の割合)が異常に高くなります。
血小板や白血球も増加することがあります。
ヘマトクリット値が高いと赤血球増加症が疑われますが、
ヘマトクリット値だけでは診断できません。
診断を確定するため、赤血球に放射性物質で目印を付け(標識)、
体内の総赤血球量を測定する検査を行うこともあります。
赤血球増加症であることが判明したら、それが真性赤血球増加症なのか、
あるいは別の原因による二次性赤血球増加症なのかを判別しなければなりません。
病歴は判別の手がかりになりますが、さらに精密検査が必要となることもあります。
骨髄を刺激して赤血球を産生させるホルモンであるエリスロポエチンの
血中濃度を測定することもあります。
エリスロポエチン値は、真性赤血球増加症ではきわめて低くなりますが、
二次性赤血球増加症では正常か高くなります。
まれに、肝臓や腎臓にできた嚢胞(のうほう)や、
腎臓や脳にできた腫瘍がエリスロポエチンを産生することがあります。
これらの病気がある人ではエリスロポエチン値が高くなり、
二次性赤血球増加症を発症することがあります。
骨髄組織を採取して顕微鏡で検査する骨髄生検も、真性赤血球増加症の診断に役立ちます。
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