2011年4月8日金曜日

消化器の病気 『食道の病気 続き 』 

アカラシア


アカラシア(噴門けいれん、食道無ぜん動、巨大食道ともいいます)とは、


食道のリズミカルな収縮が大きく損なわれ、


下部食道括約筋も正常に弛緩できなくなる病気です。


アカラシアは、食道のリズミカルな収縮を調節している


神経の機能に異常が生じるために起こります。


この神経の機能異常の原因はわかっていません。


症状



アカラシアはどの年齢層にも起こりますが、


20〜60歳の間に症状がないまま始まることが多く、


数カ月から数年かけてゆっくりと進行します。


下部食道括約筋がきつく締まった状態になり、


その結果、その上の食道が大きく拡張します。


この拡張により、さまざまな症状が起こります。


主な症状は嚥下困難で、液体も固形物も飲みこみにくくなります。

そのほか、

(1)胸痛、

(2)拡張した食道にたまった、胃酸を含まない無刺激性の内容物の逆流、

(3)夜間のせき、などの症状もみられます。


比較的まれですが、嚥下時や、


あるいは特に理由がなく胸痛が起こることもあります。


アカラシアのある人の約3分の1では、


未消化の食べものが就寝中に逆流します。


そのため、逆流した食べものを誤って肺に吸いこみ、


せき、肺膿瘍(はいのうよう)、気道の感染症、


気管支拡張症、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。


診断


患者がバリウムを飲みこんでいる間の食道のX線検査で、


ぜん動が起きていないことがわかります。


食道の拡張も確認できます。


普通、拡張はそれほど大きくはありませんが、


ときには巨大になることもあります。


下部食道括約筋の部分は狭くなっています。


食道鏡検査(柔軟な観察用のチューブで食道を調べる検査)では、


食道の拡張が確認できますが、はっきりした閉塞はみられません。


症状が食道下端の癌によるものでないことを確認するために、


食道粘膜の生検(組織のサンプルを採取して顕微鏡で観察する検査)を行います。



治療


治療では、下部食道括約筋が容易に弛緩できるようにして


症状を緩和することが目標になります。

亜硝酸塩(食事前に舌下に入れるニトログリセリン錠など)や


カルシウム拮抗薬(ニフェジピンなど)を使用して、


括約筋の弛緩を助け、食道の拡張を防ぎます。



括約筋を機械的に拡張させる方法もあります。


たとえば、大きなバルーンを食道内でふくらませるなどです。
この方法はおよそ70%の確率で症状を和らげることができますが、


再度拡張が必要になる人もいます。

アカラシアがある人の5%未満では、


拡張治療中に食道の破裂が起こります。


食道が破裂するとその周囲の組織に炎症が起こります(縦隔炎)。


これは適切に治療しなければ命にかかわることもあります。


緊急手術で食道壁の破裂を閉鎖する必要があります。



機械的に拡張させる方法の代わりに、


ボツリヌス菌の毒素を下部食道括約筋に注射する治療法もあります。


この新しい治療法は、バルーンで拡張する治療法と同等の効果があり、


若年者よりも高齢者で長期的な症状の緩和が得られる傾向にあります。

ただし、この治療による長期的な影響は明らかになっていません。


機械的拡張やボツリヌス毒素で効果がないときは、


下部食道括約筋の筋線維を切開する手術(筋切開術)が行われます。

この手術は腹腔鏡を使って行われることもあります。


手術直後の成功率はおよそ85%です。


胃酸の逆流(胃食道逆流症)に対する処置も同時に行われますが、


患者の約15%では、手術後もときどき胃酸の逆流が起こります。



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