軟骨粘液線維腫(軟骨粘液腫)は、
30歳未満の人に発症する非常にまれな腫瘍です。
多くは長骨の骨端部近くに生じます。
通常は痛みを伴います。
X線画像にはこの病気に特有の異常所見がみられます。
腫瘍を手術で切除することで通常は治癒しますが、
ときに再発する場合もあります。
類骨骨腫は、主に20~40歳で発症するごく小さな腫瘍です。
どの部位の骨にも発症する可能性がありますが、
たいていは腕か脚に発症します。
夜間に痛みが強くなり、
低用量のアスピリンを服用すると痛みは軽減します。
腫瘍周辺の筋肉がやせてきます(筋萎縮)が、
腫瘍を除去すれば改善します。
腫瘍の部位を特定するために、
放射性トレーサーを用いた骨スキャン検査を行います。
腫瘍の部位が特定しにくい場合、
CT検査などを追加することがあります。
手術による腫瘍の切除は、
腫瘍による痛みを完全に取り除く1つの方法です。
しかし、手術よりも、長期にわたってアスピリンを服用する方法を選ぶ人もいます。
手術ほど侵襲性がない治療法もあります。
CTの画像を見ながら針状のプローブを腫瘍に挿入し、
ラジオ波電流を流して腫瘍を破壊する方法です。
痛みを除けば、その後の経過は良好です。
骨の巨細胞腫は、主に20~30代の人に発症します。
骨端部に好発し、隣接する組織に広がっていきます。
普通は痛みを伴います。
治療法は、腫瘍の大きさによって異なります。
腫瘍を外科的に切除し、欠損部に骨移植をしたり人工の骨セメントを充填して、骨の構造を維持します。
腫瘍が広範囲に及んでいる場合は、骨の病変部を大きく切除することもあります。
術後の再発率は約10%です。まれに悪性化します。
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2011年7月9日土曜日
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