骨折 診断
X線検査は骨折の診断に最もよく使われています。
X線画像は骨折の確認だけでなく、折れた骨のずれの状態を知るためにも役立ちます。
小さな骨折や、骨の位置のずれ(転位)のない骨折は、通常のX線検査では確認が困難なため、特別な角度でX線画像を追加撮影することがあります。
潜在骨折や疲労骨折の場合、X線画像にはっきり現れるまでに数日から数週間かかることがあります。
感染症、良性骨腫瘍、癌が原因で骨が溶けた領域(溶骨性変化)があるなどの異常がX線画像で確認された場合は、病的骨折と診断されます。
CT検査やMRI検査では通常のX線検査では見つからない骨折を確認することができます。
CT検査では、骨折面の詳細や、骨が重なって見えにくい位置にある骨折を確認できます。
MRI検査は、骨周辺の軟部組織が映るので近くにある腱(けん)や靱帯(じんたい)の損傷の診断や、癌の徴候を診断できます。
また、MRI検査では骨内部の損傷(腫れ、出血)を映し出すことができるので、X線画像には写らない潜在骨折を診断することができます。
骨スキャン検査とは、放射性物質(テクネシウム99m標識ピロリン酸)を使用して、治癒の過程にある部位への取りこみを検出する画像診断です。
骨折から3~5日後で、普通のX線検査ではまだ映らないような潜在骨折を検出できます。
病的骨折が疑われる場合、骨スキャン検査はまだ自覚症状のない骨に問題がないか診断するのに有用です。
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2011年7月2日土曜日
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