急性細菌性髄膜炎 症状
急性細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱、頭痛、首の硬直、咽頭痛、嘔吐で、これらの症状が始まる前に、せきなどの呼吸器系の異常を示す症状が現れることがあります。
首の硬直は単に痛いというのではなく、あごを胸につけようとしても痛くてできません。
さらに皮膚の下を含む全身の細い血管に炎症と出血が起きて、皮膚に発疹(赤色と紫色の斑点)が現れます。
2歳までの小児が急性細菌性髄膜炎を発症すると、発熱、授乳困難、嘔吐、けいれん発作、甲高く泣くなどの症状が現れます。
また大泉門(頭蓋骨の間にある軟らかい部分)を覆う頭皮が張って大泉門が隆起します。
脳周囲の脳脊髄液の流れが阻害されるために脳脊髄液がたまって頭蓋が拡大し、水頭症と呼ばれる症状を引き起こします。
年長の小児や成人と違い、1歳未満の乳児は、首の硬直は起こしません。
成人は24時間以内に、小児の場合はもっと早く、病状は絶望的な状態に至ります。
年長の小児や成人は、怒りっぽくなったり、錯乱したりした後に、次第に眠気が強まっていきます。
さらに眠気が進行して、昏迷、昏睡、死亡に至ります。
感染症は脳組織の腫れ、頭蓋内圧の上昇、血流の阻害による脳卒中状の症状や麻痺(まひ)を起こします。けいれん発作が起こることもあります。
細菌性髄膜炎が髄膜から脳へ波及した場合は髄膜脳炎という病名になりますが、多くの医師は髄膜炎と同様に対処します。
髄膜炎菌に感染すると多くの臓器が侵され、非常に重症な場合は、激しい下痢、嘔吐、内出血、低血圧、ショック、死亡をもたらします。
これらの症状は急速に現れ、ウォーターハウス‐フリデリクセン症候群と呼ばれています。
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