>天然痘の脅威?
天然痘(痘瘡[とうそう])は天然痘ウイルスが引き起こす感染性、致死性ともに非常に高い病気です。このウイルスは動物には感染せず、人にのみ感染します。
今から200年以上前に、世界で初めてのワクチンとして天然痘ワクチンがつくられました。このワクチンは優れた効き目があったので世界中で使われ、天然痘患者は着実に減少し続け、1977年に報告されたのが最後の患者となりました。
そして1980年には、世界保健機関(WHO)が天然痘の根絶を宣言し、ワクチンの廃止を勧奨するに至りました。
ワクチンの予防効果は時間の経過とともに消えていくので、現在天然痘の免疫をもっている人は、以前ワクチンを受けたことのある人を含めてほとんどいないことになります。
本来はそれで問題はないはずですが、ウイルスのサンプルが米国とロシアの研究機関にそれぞれ保存されていること、さらにロシア軍が生物兵器としての使用目的で天然痘ウイルスを大量に所持しているという報告もあり、懸念材料になっています。
もしこれらの筋からウイルスが漏れ出すようなことがあれば、感染の広がりは壊滅的なものになるでしょう。
天然痘ウイルスは、感染者が吐く息やせきの飛沫を含んだ空気を吸うことで、人から人へ感染します。
感染者が着用した衣服や使用した寝具と接触しても感染は広がります。
通常は感染者と密接に接触したことで感染するのが主で、学校や職場での集団感染はまれです。
ウイルスが外界で生きられるのは2日以内で、温度や湿度が高い場合はさらに短くなります。
天然痘の症状は感染の12〜14日後から始まり、発熱、頭痛、腰痛が起きて非常に具合が悪くなります。
激しい腹痛が起こり、せん妄状態になることもあります。
2〜4日すると、顔、腕、口の中に赤く平らな斑点ができ、すぐに胴体や脚へ広がります。
患者が感染力をもつようになるのは、この発疹が出てからです。
斑点は1〜2日後に水疱になって膿がたまり、8〜9日後にはかさぶたになります。
天然痘にかかった人の約30%が死亡しますが、多くの場合2週目に亡くなります。
治った人には、大きな醜いあばたが残ることがあります。
診断にあたっては、特有の斑点がある人で、特にその頃この病気の発症例がみられていれば天然痘を疑い、水疱や膿疱から採取したサンプルを培養または顕微鏡で検査し、ウイルスを検出して診断を確定します。
天然痘の脅威には予防接種で対処するのが最も有効です。
感染の危険にさらされた時点から数日以内にワクチンを接種すれば、発病を防ぐか、かかっても症状を軽くすることができます。
疑わしい症状のある人は、感染の拡大を防ぐため隔離の必要があります。
周囲で身近に接触する人たちに関しては、具合が悪くなって発疹が出ない限り感染を広げる危険はないので隔離の必要はありませんが、厳重な観察下におき、少しでも症状が出たら隔離します。
予防接種も、特に免疫機能が低下しているような人では危険です。
健康な人でも、まれではあるものの、天然痘ワクチンの副作用が起こることがあります。
以前に接種を受けたことのある人の方が、初めての人より副作用の出方は少なく、初めて接種を受けた人は約100万人に1人、以前に受けたことがある人は約400万人に1人の割合で、予防接種による死亡例がみられます。
天然痘に特定の治療法はありませんが、現在いくつかの抗ウイルス薬が研究されています。
呼吸と血圧の管理が治療の中心となり、細菌感染症が起こった場合はその治療を行います。
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