磁気共鳴血管造影
磁気共鳴血管造影(MRA)は、頭と首の血管の画像を撮影するために用いられるMRIです。
MRAは、脳卒中が起きた患者の検査にMRIとともによく使用されています。
この検査は、脳血管造影のリスクが高い特定の患者、あるいは脳血管造影を拒否した人にも有効です。
脳血管造影と異なりMRA検査は非侵襲的で、カテーテルを動脈へ挿入したり、磁性体の造影剤を静脈注射する必要もありません。
しかし、脳血管造影の方がMRAよりも血管の正確な画像が得られます。
脳エコー検査
脳エコー検査は、超音波を使って脳の画像を撮影する検査です。
この検査は簡単で痛みもなく費用も安く、主に頭蓋が薄くて超音波が通りやすい2歳未満の小児に使用されます。
脳に水がたまった水頭症や出血を検査したいときに、ベッドサイドで素早く行うことができます。
しかし、脳エコー検査はCTとMRIに取って代わられてきています。
CTとMRIの方が、特に年長の小児や成人ではずっと鮮明な画像が得られるためです。
ポジトロンCT検査
ポジトロンCT(陽電子放射断層撮影:PET)検査では、脳の代謝に必要な酸素や糖などの物質に放射性の分子(放射性核種)を標識としてくっつけ、そこから非常に短時間放出される陽電荷した信号(陽電子)をとらえて画像化します。
PETを使って、てんかん性疾患、脳腫瘍、脳卒中の検査ができます。
しかし、PETよりも侵襲性が少なく放射線を使わないファンクショナルMRI検査に置き換わってきています。
PETは主に研究用に使われています。
検査では、まずトレーサーと呼ぶ標識になる物質を静脈に注射します。
これは約1分で脳全体に行きわたります。
患者の頭を輪の形をしたPETスキャナー内に入れ、さまざまな角度から放射線を検出して、活発な領域を記録します。
代謝が盛んな場所ほど、トレーサーを多く取りこんで、より多くの放射線を放出します。
その結果、スキャンされた画像には活動状態がさまざまに色分けされて表示されます。
たとえば、数学の計算を行っているときに最も盛んに活動している脳の領域を画像化できます。
またコンピューターを使って、その領域の3次元画像を作成することもできます。
この放射能はとても弱いため体に害を与えることなく、数時間以内に消えてしまいます。
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