新しい併用療法も多く行われています。
その1つは、従来の化学療法を数カ月間行った後、高用量の化学療法を実施する方法です。
高用量の化学療法は骨髄でつくられる正常な細胞にも有害なので、この療法を行う前に、
患者の血液から幹細胞(成熟して赤血球、白血球、血小板になる前の未分化の細胞)
を集めておきます。
高用量治療が終わった後に、この幹細胞を体内に戻します(幹細胞移植)。
一般にこの治療法は70歳未満の人に行われます。
重度の骨の痛みがある場合は、その骨に対して強い鎮痛薬と放射線療法を使用することで、
痛みを軽減できます。
放射線療法には骨折を予防する効果もあります。
パミドロン酸(ビスホスホネート系の薬)やさらに強力なゾレドロン酸を1カ月に1回静脈投与すると、
骨合併症の発生を抑えることができるので、
大多数の患者でこれらの薬が治療の一部として生涯にわたり投与されます。
体を積極的に動かすことも重要です。長期間寝ていると骨量の減少が促進され、
骨がもろくなって骨折しやすくなるからです。
ほとんどの人は普通の生活を送り、さまざまな活動を行うことができます。
水分を多く摂ると尿が薄まり、脱水による腎不全を予防できます。
発熱、悪寒、たんを伴うせき、皮膚の発赤など感染の徴候がある場合は、
抗生物質の投与が必要なこともあるので、すぐに診察を受けるようにします。
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2011年12月26日月曜日
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