診断を確定するために、たん、血液、尿のサンプルが検査されます。
レジオネラ‐ニューモフィラに感染するとこれに対する抗体がつくられるため、血液検査でこれらの抗体の増加がわかります。
しかし、肺炎がある程度進行するまで抗体検査で結果は得られません。
治療には、フルオロキノロン、エリスロマイシン、アジスロマイシンなどの抗生物質が使われます。
この病気の死亡率は約20%ですが、病院内で感染したり免疫力が低下している患者では、死亡率はもっと高くなります。
マイコプラズマ肺炎:
肺炎マイコプラズマは、5〜35歳の人で最もよくみられる肺炎の原因ですが、他の年齢層ではあまりみられません。
流行は学校、軍隊、家族などの限られた集団でみられます。
潜伏期間が10〜14日間と長いため、流行はゆっくりと拡大する傾向があります。この肺炎は、春に流行するのが一般的です。
マイコプラズマ肺炎の初期症状は、疲労感、のどの痛み、乾いたせきなどのため、インフルエンザに似ています。
症状はゆっくり悪化します。ひどいせきの発作により、徐々にたんが出ます。
10〜20%の人には発疹が現れます。貧血、関節痛、髄膜炎などの神経系疾患がみられることもあります。
症状は1〜2週間続き、徐々に快方に向かいます。人によっては数週間、脱力感や疲労感が続きます。
マイコプラズマ肺炎は軽症であることが多く、ほとんどの人は治療をせずに回復しますが、重症化する場合もあります。
マイコプラズマ肺炎は、X線検査で見つかります。
血液検査でマイコプラズマは確定できますが、血液検査を行うことはほとんどありません。
症状やX線検査の結果からマイコプラズマ肺炎が疑われる場合は、マイコプラズマと診断が確定する前でも治療を開始します。
マイコプラズマ肺炎に対して使用される主な抗生物質は、エリスロマイシンとドキシサイクリンです。
クラリスロマイシン、アジスロマイシン、フルオロキノロンなども効果があります。
抗生物質を投与すると、熱が下がりはじめ、肺への影響も少なくなり、回復が早まります。
しかし、マイコプラズマ肺炎は抗生物質ですぐには完治せず、治療しても数週間にわたって体内に生息し、他の人に感染します。
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2011年2月24日木曜日
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