2011年2月24日木曜日

感染症の病気 『梅毒』

梅毒は、スピロヘータの1種である梅毒トレポネーマという細菌が起こす性感染症です。


梅毒は第1期と第2期が非常に感染しやすい時期で、梅毒にかかっている相手との1回の性行為で感染する確率は約3分の1です。

細菌は腟や口の粘膜または皮膚を通して体内に入り、数時間のうちに付近のリンパ節に達し、血流に乗って体中に広がります。


妊娠中に感染すると胎児にも感染し、出生時欠損やその他の問題を起こします。


集中的な公衆衛生対策により漸減しています。


1999年に報告された全患者数は3万5600人で、そのうち症候性の患者は6000人をわずかに超えるぐらいです。


つまり、大多数の患者は、症状がないうちに診断されていることになります。


梅 毒症状


通常、梅毒の症状は感染の3〜4週間後に始まりますが、早ければ1週間後、遅ければ13週間ほど過ぎてから始まる場合もあります。

梅毒は治療しなければ、第1期、第2期、潜伏期、第3期と段階的に進行します。


感染症は何年も続き、心臓や脳の障害を引き起こし、死に至ることもあります。


第1期には、陰茎、外陰部、腟などの感染部位に痛みのない「下疳」と呼ばれるびらんや潰瘍(かいよう)ができます。


下疳は、肛門、直腸、子宮頸部、唇、舌、のど、指、まれにその他の部位にもできます。


普通は1カ所だけですが、ときに複数できることもあります。


下疳は小さな赤い隆起として始まり、やがて痛みのない開放性の潰瘍になります。


出血はなく、さわると硬いです。


付近のリンパ節も腫れますが、これも痛みは伴いません。


女性の約半数、男性では3人に1人は感染に気づきません。気づいても、下疳はほとんど症状を起こさないので、放置しがちです。


たいていの場合、下疳は3〜12週間ほどで治り、すっかり良くなったかのようにみえます。


第2期は、感染6〜12週間後に発疹が現れて始まります。


感染者の約25%には、この時点で治りかけの下疳がまだあります。


発疹はかゆみや痛みがなく、さまざまな形をしています。


他の病気の発疹とは異なり、第2期梅毒の発疹は手のひらや足の裏にできるという特徴があります。


発疹はすぐ消えることもあれば、何カ月も続くこともあります。


治療をしなくても発疹はやがて消えますが、数週間ないし数カ月後にまた出てくることがあります。


第2期になると梅毒は全身性の病気となり、発熱、疲労感、食欲不振、体重減少などがみられます。


80%以上の人に潰瘍性口内炎、約50%に全身のリンパ節の腫れ、約10%に眼の炎症が起こります。


眼の炎症は症状がないことが多いのですが、視神経が腫れて、視力障害が起こることもあります。


約10%に痛みを伴う関節炎や骨の炎症がみられます。


肝臓の炎症から黄疸(おうだん)が現れます。


少数に急性梅毒性髄膜炎が起こり、頭痛、首のこわばり、ときに難聴がみられます。


皮膚と粘膜が隣接している部分(たとえば、唇や外陰部の内側縁)や皮膚の湿った部分に、「扁平コンジローム」と呼ばれる隆起した部分ができることがあります。


この部分はきわめて強い感染力をもち、平たくなって、くすんだピンク色か灰色になります。


この部分の毛は所々抜け落ちて、虫食い状態になります。


第2期から回復すると、病気は潜伏期に入り、感染は続いていても症状は現れない状態が数年から数十年、場合によっては一生続きます。


普通、この時期の梅毒は感染力をもちません。


第3期に入ると、感染力はないものの、軽症から重症までさまざまな程度の症状を起こします。第3期梅毒には主として、良性の第3期梅毒、心臓血管梅毒、神経梅毒の3種類があります。


良性の第3期梅毒は今日ではまれにしかみられません。

「ゴム腫」と呼ばれるこぶ状の隆起が皮膚やさまざまな器官にでき、少しずつ大きくなり、やがて治癒し、傷あと(瘢痕[はんこん])を残します。

ゴム腫はほとんど体中どこにでもできますが、頭皮、顔面、上半身の胴体、膝(ひざ)から下の脚などに多くみられます。

骨にできると、深く突き刺すような痛みが起こり、夜になると悪化します。


心臓血管梅毒は、通常、最初の感染から10〜25年ほどたって起こります。

大動脈(心臓から出ている主要な動脈)に動脈瘤(血管が弱くなって拡張)ができたり、大動脈弁の逆流が起こり、胸痛や心不全が起き、場合によっては死に至ります。


神経梅毒は神経系に起こる梅毒で、梅毒を治療しないでいると約5%の人に現れますが、先進国ではまれです。脳や脊髄(せきずい)に多くの重大な障害が起こり、思考、歩行、会話など日常生活の活動に支障を来します。


神経梅毒はさらに、髄膜血管型、進行麻痺(まひ)、脊髄ろうの3つの型に分かれます。髄膜血管型神経梅毒は慢性型の髄膜炎で、脳や脊髄を侵します。


進行麻痺神経梅毒は40〜50歳になって初めて発症し、個人の衛生状態の悪化、気分の浮き沈みが激しくなる、錯乱が進行するなど、徐々に行動の変化が現れます。

脊髄ろう神経梅毒は、徐々に始まる脊髄の進行性病変で、脚に強い刺すような痛みが不定期に現れては消え、やがて歩行が不安定になります。







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