2011年2月22日火曜日

感染症の病気 『ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 2』

感染経路


HIVが感染するには、ウイルスや感染細胞を含んだ体液との接触が必要です。


このウイルスは、ほとんどどの体液中にも存在しますが、感染が起こるのは主に血液、精液、腟(ちつ)分泌物、母乳からです。


涙、尿、唾液(だえき)の中にも少量のウイルスはいますが、これらの体液から感染することは非常にまれです。


HIVの感染経路には以下のものがあります。


感染者との無防備な性的接触で、口、腟、陰茎、直腸の粘膜が汚染体液と接触した場合。


輸血、注射針の回し打ち、HIVで汚染された注射針を誤って刺してしまうことなどによる汚染血液の注
射、注入。



出産前、出産中、あるいは産後に母乳を通じて、感染した母親から子にウイルスが感染。


腟や肛門の激しい性交でみられるように、HIV感染症のリスクは、皮膚や粘膜が少しでも破れていたり、損傷を受けたりすると高くなります。


またHIVの性行為による感染は、どちらかのパートナーがヘルペスや梅毒をはじめとする性感染症にかかっていて、皮膚の損傷や生殖器の炎症があると起こりやすくなります。


ただし、どちらにも性感染症や皮膚の傷がなくても感染は起こります。


口腔性交でも感染の可能性はありますが、腟や肛門の性交に比べると確率ははるかに少なくなります。



アフリカ、カリブ海諸国、およびアジアのHIV感染は主に異性間で起こり、発症率に男女差はありません。



しかし最近は女性の増加率が男性を上回る状況で、HIV感染症が報告されている地域では、新たなHIV感染症の31%が女性となっています。


1992年以前は、女性感染者のほとんどが汚染注射針を使った麻薬の回し打ちによるものでしたが、2000年には75%が性行為で感染しました。


医療従事者がHIVに汚染された注射針を誤って刺した場合、感染する確率はおよそ300回に1回です。


針を深く刺した場合や、汚染血液を注射してしまった場合はリスクが高くなります。


汚染体液が口や眼に入った場合の感染率は1000回に1回以下です。


こういった事故が起きたら、ただちに抗レトロウイルス薬の併用投与を行うことが勧められます。


感染のリスクを完全になくすことはできなくても、減らせるからです。


血友病患者は全血または血液製剤を頻繁に注入する必要がありますが、血友病患者に投与された血液製剤がHIVで汚染されていたため、多くの患者がHIVに感染しました。


このため、エイズは血友病患者の主な死因となったほどでした。


しかし1985年以降は、輸血用に採取されたすべての血液にHIV検査が行われるようになり、血液製剤で可能なものは加熱してHIV感染のリスクの排除に努めました。


その結果、現在では1回の輸血でHIVに感染する確率は、50万回に1回以下といわれています。


出産や子育てをする年齢層の女性が多数HIVに感染したことにより、小児にもHIV感染症が広まりました。


HIVに感染している女性が妊娠すると、このうち25〜30%で、胎盤を通してウイルスが胎児に感染するか、出生時に産道を通過する際に感染します。


母乳から乳児が感染することもあります。


性的虐待でHIVに感染した小児のケースも少数ですが報告されています。


HIVは職場、学校、家庭での軽い接触ではうつらないし、密接な接触でも性的な接触でなければ感染しません。


感染者のせきやくしゃみから、あるいは蚊に刺されてHIVに感染した例は報告されていません。


感染した医師や歯科医から患者が感染するケースもきわめてまれです。








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